人の住む部屋へ向けて
"機能的な部屋"という
いかにも甘美な響きに、
人びとはときおり身を委ねてしまう。
いや、頭も委ねてしまう。
空間と頭脳とは、ゆるくリンクしている。
雑然とした部屋は 雑念とした視野をあたえ、
モノたちはひしめき、話しかけ、誘惑し、
わが静謐の思料を脅かしてくる。
自室において集中的に作業できた試しがないのは、まさにこのためである。
(つまり私の部屋はきたない!)
今日この日から「年末の大掃除」を始めよう。
わかるか。20日かけて年末までに片付くのかなと不安になるこの部屋を!
わが思考は正常である。きちんとマックで黙慮したのだから。
機能性の甘美さを、あゝ、この部屋で実現したい。